TO BE FREE

〈自分になる〉ために

真夜中前に

どこかにいる誰かのことをふと思い出す時
その人も僕のことを思い出しているんじゃないかと
思ってしまう。

高校生の時に、紫式部だかの講義の時に、夢に誰かが出てきたら
その誰かの夢に自分が登場しているという話を聞いたからだろう

世界は、今日も一日新しくなったようだけれど
僕は、あまり変わらない
時々、経ってしまった時間を思い、
もう多分会うことのないだろう数々の人たちのことを想う

少し、意識して息を吸ってみる
目を閉じて、ここは、1995年だと考えてみる。
それから2004年
・・2009年

目を開き、見回す光景は、まるで自分の世界と違って見える
僕は比較的、物事を無意識にやり過ごす方で
やり過ごしたことも忘れた頃に、
そっと目を開いてしまう

あの頃着ていた服は、どこに行ったろう
そうして何かを思い出すように
肌触りのよい服に袖を通す

僕は、途方もない場所へ、行ってしまいます
とてもとても遠く