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TO BE FREE

〈自分になる〉ために

5年経ったからバイバイ

日記、
秋になると、とても気持ちが落ち着くのと同時に
忘れている何かを思い出しそうな、そんな時に感じる
不安や期待を感じてしまう。

どこかに行きたくなるのは、きっとこの季節。
そんなサイクルは、もうずっと変わらないのだろう。

僕は、引っ越すことになった。
上京して5年目、僕は今の町に暮らしている。
西武新宿線沿いの、とある町に。

結局、最後まであまり好きになれなかった。
きっとそれは、町中に大きな本屋が一つもなかったことや、
都心へのアクセスが悪かったことが理由なんだけれど、
なんとなく、馴染みにくかったんだよね。

それでも、この町にいるからこそ出会えた人たちもいる。
以前、mixiで、東村山在住の人を探したことがある。

思い出が醸成されるのにどれくらいの時間がかかるのだろうか。
僕が今ephemeraという北欧の女の子バンドのCDをかけながら
思い出すのは、大学時代に過ごした福岡市の1Kのアパートだ。
今のように、読書という相棒を見つける前の僕は、
ephemeraのメランコリックに触れながら、
何かを考えていた。

また、忘れていた何かを思い出しそうになる。

いつか、僕は馴染みがたき今の住所を、忘れてから思い出しそうになるのか。

僕が、今月末に引っ越すのは、東京メトロ日比谷線沿いの3LDKの借家だ。
職場のある大手町や銀座や恵比寿や六本木まで乗り換えなしでアクセスできる。
実家もマンションだったから2階建ての建物で暮らすのは初めてかもしれない。
その場所が、僕たち家族にとって、良き場所であるように、と思う。

日々はあっという間!誰かが来たら、誰かがいなくなっている。
やらなければならないことが多くなって、そして時間はなくなっていく。
灰色の男!時間泥棒!
あまり考えすぎると、迷ってしまう。
どこに行くべきなのか、何を求めるべきなのだろうか。
重なっていく日々だと思いきや、本当は重ねているんじゃなくて、
差し替え続けているだけなんじゃないのか。

お気に入りの服を着て、玄関で鍵を持って、
ドアノブを握った瞬間にどこに行きたいのかを
忘れてしまった男の話を知っていますか。