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TO BE FREE

〈自分になる〉ために

最近思うことについて

最近ようやく涼しくなってきたことで、少しずつ僕の心は高揚してきている。

生活を少しずつ変えていることも、多少は影響しているのかもしれない。
テレビを見なくなったことは、僕の生活に大きく影響している。

ミヒャエルエンデの「モモ」に灰色の男と呼ばれる、時間泥棒が登場する。
灰色の男は、人々に、現在の生活にいかに無駄な時間が多いかを説き、
時間を予め、時間銀行に投資することで、将来の豊かな人生を約束する。

人々はせっせと時間銀行に貯蓄をし、残された時間を効率的に使おうとあがく。
精神を深める時間も、誰かと魂を共有することも、なくなった。
すべては将来のためだ。

だが、人々は時間を節約するほど、自分が忙しくなっていることに気づく。
そもそも貯蓄した時間は、どこに行ったのだろう。
それは、灰色の男たちによって利用されており、自分のためのストックは
残されていない。

僕は、忙しくなると、モモを思い出す。
時間とは、人生とは、何なのか。
モモは、実用書ではない。あくまで児童文学に位置づけられる物語だ。
そこから何かを引き出すのは自分だ。
僕は、簡単に答えを与えない物語を望む。

僕は、テレビという灰色の男に、せっせと時間を投資してきたのだ。
そして残ったものがいかほどかということを考えると悲しくなる。
ひとまず、テレビを見なくなったことで、手元にいくらかの時間が残った。
あとは、これをどう運用するかという話だ。

運用。
僕は大学の商学部出身だが、大学の方針としてあまり必修科目がなかったこと
から、クラスの皆が簿記論を勉強している裏で、西洋史の授業に顔を出したりした。
経済には、あまり馴染みがたかったのだ。
卒業後もずっと、僕はビジネスや、投資についてあまり考えなかった。
サラリーマンという生活に、まだ馴染んでなかった僕は、
プライベートにまで経済を持ち込みたくなかったのだ。

だがここに来て、僕はそういった知識が人生には絶対に必要なのだと気づいた。
単純にお金を増やすためでも、仕事に活かすためでもない。
人生を豊かにするためには、僕という人的資本をいかに運用するかという考えが
必要なのだ。

時間は限られている。
限られた時間を、できうるかぎり自分の人生を豊かにするために投資し、
そしてその投資効率をよくすべく、自分自身のパフォーマンスを上げなければ。