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TO BE FREE

〈自分になる〉ために

土曜日に僕等は

土曜日の朝に新しいソファ届いた。
僕たちが最初に買ったソファはとても軽く、
どうも安定しなかったから、落ち着かなかったのね。
だから二度目のソファ購入
今回のソファはとても大きくて安定している
そこに座る僕等は、なんだか包まれている
見た目にも、おそらくは気持ちの上でも

天気のいい休日
僕らは出かける準備をしている
吉祥寺をいつもと同じようにブラブラする
ずいぶんと狭い範囲をいったりきたり
それはとても素敵な一日
それはとても終わりが寂しくなる一日

時間はとてもとても短く
僕はもうずいぶんと長いこと「いつか」を目指して走っている
「いつか」腰を落ち着けるために
あまり物事を深く考えずに
時間が流れてしまうことを望んでいる

時間は、だって押しとどめることができない
それは、とても悲しい抵抗
気が付けば僕の後ろには25年間の日々があって
そしてその25年間の質量には程遠い軽さの「過去」しか感じられない
「今」とほとんど変わらない25年間があったのだと感じてしまうことがある
そんなわけはないのにね

もうすぐ卒業の季節なんだよね、そして入学の季節が始まる
学生のころならば考えなかったそんなことを
今の僕は感じてしまうのは不思議だと感じるよ
いつの間にか3学期の始業式のことも忘れて卒業を思う
そんな気分さ 今の僕は

妻はまだ出かける準備をしている
ああ、もうこんな時間
素敵な一日は、その素敵さに間に合わないままに
終わってしまう
ちょっと笑ってしまう