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TO BE FREE

〈自分になる〉ために

彼女できました

なんてね

昔のようにすらすらと言葉を紡げないのは
なぜだろうか

誰かに伝えたい、繋がりたいという気持ちが
薄れてしまったからなのか

リチャード・ブローティガンの「アメリカの鱒釣り」を読んだ
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を再読した
ゴダールの「右側に気をつけろ」を見て
ボオドレールの「悪の華」を朗読した

だけど
それらについて何を語ればいいのか分からない

世界中で語られる不安や悩みは、きっとほんの小さなもので
言葉にできない想いのほうがずっと大きいんじゃないか

僕は、幸せすぎて、寂しい
けど
僕は、寂しすぎて、幸福というわけではない

多分、いろいろな人に会えていないこととか
さらに言えば、もう会おうにも会えないんじゃないかって
そんな人のことをふと思い出したりする

お茶をする約束をしていてそのまんま
一緒に灯台に行くって約束をしていてそのまんま
コンサートに行く約束もそのまんま

そのまんまの約束は
果たされそうにない

僕は、友達といえる人を増やしすぎたのかもしれない
「誰か」を選ぶ心苦しさに、「誰も」選べなかったのかもしれない

きっと誰もが、それなりに楽しく、寂しく暮らしてるんだろう
僕と同じように
僕の知らないところで

そんな別離に今更寂しくなる

なんで僕は「さよなら」を言えないのだろう
小さい頃から
繰り返し繰り返し

まだどこかで回復する関係があるって信じてるから?
「さよなら」の重みに耐えられそうにないから?

うん、うん
そうなんだけどさ
そんなこと言っててもはじまんねえって
思うんだけど


悩みがあったらいつでも言いなよ
聞くからさ
聞くしかできないけどさ