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TO BE FREE

〈自分になる〉ために

草稿中につき・・

トワイライト

文藝春秋

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ここ最近のブログの更新が滞っていたのは、
ためしに短い物語を作ろうと思ったからだ。
しかしながら物語りはまとまらず・・

いつかきっと、と誓いながら、途中で止まっている小説は未だ
草稿中として、残している。


詩のような、物語がいい。

生活の中に希望を見出すような小説はきっと、
僕が書くまでもなく、ある。
現代の、特に日本人による小説について僕はそう思う。
言葉によって感情を揺らすというよりは、
登場人物の関係性や、社会との不和や、
そうゆうリアルで作られている。


それならば僕は、優しい嘘をつこうと思う。
少なくとも物語の中では幸せでいられるように。
現実に空想をさしはさませるような
そんな言葉を作りたい。

大仰なことを言う・・
苦笑するけれど、目的があっての執筆だ。
書きたいことがないと、書けないのだから。



現代小説ということで、初めて重松清の小説を読んだ。
「トワイライト」という小説だ。

40歳を目前にした小学校の同級生が
タイムカプセルの開封のために集まる。

リストラ直前の男
妻を殴る男
全てを望みながら叶わなかった女
独りで生きるという選択をした女
徐々に死にゆく男
変わらなかった男

かつての同級生にはそれぞれ現実に対する違和感がある。
自分の限界を知り、絶望する。

万博
太陽の塔
科学技術
未来都市

もはやかつて思い描いていた未来ですら、
古臭い未来となってしまっている。

かつてのガキ大将は詐欺まがいの仕事をし、酒乱だ。
天才少年は能力の不足から職場にいられくなった。
アイドルは貧しい生活を送る主婦になり・・

唯一「幸福だ」と言い切るのは、
変わらない男だった。



この物語は、現実を強く思わせた。
それは、僕が40になったらという、
現実化される未来だ。

だけど・・それを僕は望まない。
たとえ真実だったとしたって、
今から知らされたくはない。

僕は僕なりに、
未来を描こうと思う。
過去のように優しい未来を。

技術も、経済も、
楽観への手助けにならないなら、
僕は言葉しかないと思う。

驚くでしょう?
僕は世界を幸せにしたいだなんて、
本気で思っているんだ。