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TO BE FREE

〈自分になる〉ために

明日のためになんて、そんな

ビューティフル・ワールド

祥伝社

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僕は沢山の本を読んでいる、最近になって特に。
本屋で本を買うための時間はとても楽しい。

赤・青・黄色・大きいの・小さいの・

そんな色々な形の中から何となく選んできた文章たちが
僕を作っている。
思考も、人生も、それが一番長い時間触れているものに影響を一番受ける。

僕にとっては一番が歌で、次が文章だ。
選ぶこと、無限の可能性から選び出された一つの答え。
それが嬉しくて。

本があると落ち着くよ。
読み返しもしないのに、捨てられない。
本棚はもう限界を超えてしまって、
頭上に積み重ねられたタワーに、
不満を漏らしもせずに、ある。

恋人は、僕のことを好きだけれど、
本のことは好きになれないようだ。
時々
「本なんて捨てたんねん・・」
「あんたはマニアックすぎんねん・・」
と、僕等は本気ではない言い争いをする。

本の積み重ねで僕があるのだから、
なんとか分かって欲しいけどね。
ただそうゆう不満も、僕らがうまくいっている原因の一つだというのは、
分かってくれる人はいるかな。

うん、そうそう。
でも読み返したい本というものを思うと、
それはずいぶん少ない。
それよりは期待感も含めて新しい本を探してしまう。

だから貴重だと思う読み返したい本を、
ちょっと挙げてみようと思う。

ナツヨウコ「パリの友達」
太宰治「女生徒」
菊地成孔「歌舞伎町のミッドナイト・フッドボール」
嶽本野ばら「ミシン」
村上春樹スプートニクの恋人
川上弘美「おめでとう」
寺山修司「ひとりぼっちのあなたに」
    「はだしの恋唄」
    「さよならの城」
恩田陸ライオンハート
ボリスヴィアン「日々の泡」
ジッド「田園交響曲
澁澤龍彦「異端の肖像」
岡本太郎「今日の芸術」
森茉莉「私の美の世界」
夢野久作「少女地獄」

・・まだまだありそう。
そしてそれらを読み返す時間はないように思う。
少なくとも、今の僕の精神で。



ブログというものが、購買リストと、レビューになってしまうのは、
資本主義だよねというのは、
菊地成孔の日記にもあったけれど、
うん、僕はそれでいいと思う。
それが文化だ。
果てしなくて流行廃って、それでいいんじゃないかな。

今日もまたどこかで誰かが最高のものを創り出してる。
それを、お金と情報があれば手に入れることができる。
そして自分自身を作る。


人生の豊かさを、一つに固めることはできない。
だから誰かから見れば、友達と遊ぶ時間も犠牲にして本を読む僕を
人生を浪費していると見る人もいることだろう。

でもそんなことはない。
人生の豊かさとは、きっと痛みだ。
嬉しくって胸が苦しかったり
悲しくって胸が苦しかったり、
そうゆう苦しさそのものが
「生きている」実感だと思うよ。

本を読むことと恋人を愛することは、
ぜんぜん違うようでいて、
僕にとっては同じなんだ。
どっちも甘くって切実だ。

虚構も、時に現実に影響するから、
僕はこんな実もふたもないような地球で
生きていられる。

恋をしたり
何もしなかったり
美しい音楽に触れたり
ちょっとだけ傷ついてみたり

そんなあらゆる全てで
今の僕がいる
できあがった僕は
どうかな?

僕を愛してくれる人がいる
僕には好きな人がいる
ここにいる僕はどうかな?

これから僕は100倍苦しむだろうし
それに見合った幸福があるのかは、
どうだろう。
分からない。

それでも生きているのは、
命が尊いとか、未来が明るいからとか、
そうゆうのとは違う気がする。
もちろん、そう言ってしまったほうが
いいんだろうけれど。

僕はもっと小さなことのために生きているよ。

明日聞く君の声のために
明日の朝の紅茶のために
明日の夜の寂しさのために

そうして

そうして