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TO BE FREE

〈自分になる〉ために

恋愛の欠片

今週で、僕の生活は完全に変わった。
仕事を一旦離れ、しばらく職場の研修で勉強する生活になる。
上司はいない。
同期だけ。
この環境、実は楽しいだけではない。
勉強の大変さは表向きだ。
本当は、人間関係でだ。

中学・高校にちかい感じ。
気の合う友人が多くても、どこかでいらいらしている。
理由は分からない。
きっと、ビジネスライクな上司との関係に比べて、
同級生との関係は、
「仲良くしなくちゃ」というプレッシャーがあるのだ。
そんなこと考える必要はないと思いつつも。

久々に会った大多数の同期は、あまり変わっていなかった。
目に見えて綺麗になった女の子は何人かいた。
やせたら可愛いのになと思っていた人は痩せてきたし、
化粧の仕方で綺麗になるんじゃあ??と思っていた人は
化粧で綺麗に。
その子は、昨年の入社当時は、
太い眼鏡と、真っ赤な口紅、真っ白なファンデ、といういでたち。
しかし、僕は眼鏡の奥に光る美しく大きな目を見逃さなかった(笑)
昨日見たら、コンタクト、ピンクの口紅、ナチュラルファンデ。
素晴らしく変貌していた。
・・まあ、その子とは話したこともないんだけどね(笑)

同期はたくさんいるので、
基本的には30人程度のグループ単位で動くことになる。
今日は自己紹介だった。
終わって、グループの女の子を一通り見て、
「きっと、恋愛にはならないな」とおもって、
「ほっとした」
ほっとした自分に苦笑した。

去年は、Mに恋したのが、この自己紹介でのことだった。
それから、僕は苦しかった。
好きな人が毎日目の前にいる。
他の男と話しているところも目の当たりにする。
愛おしかったり憎らしかったり。

今回は平和だろう。
もう、Mについて嫉妬したりしない。
話を聞いて、見守る。
そうゆうスタンスができた。

今日、夕食はMと食べた。
研修始まったら御飯行こうねって言ってたから。

昨日はMも含めた旧グループでの飲み会だったが、
Mとは全く話さなかった。
何を話すにも、二人でないことが、逆に不自然で。
友達は、去年Mにふられた当初のことしか知らないので、
話さない僕たちを見て
「気まずいよね・・わかるよ」と言っていたが、
んなこたない(笑)

昨日話せなかった代わりが、今日の夕食。
Mは相変わらずのゆるいテンションでくよくよしていた。
「疲れた・・」
「この二日間正直誰とも話したくなかったんだよね・・」
と、会話のはじめはMのこんな台詞だった。
昨日あんたあれだけ楽しそうに喋ってたやん・・
僕は、人と話したくないときには話さない。
Mは八方美人なんだ。
取り繕うくせに疲れてる。
昨日、「お疲れ!」といって帰ったM。
一人で帰る姿を見て変だなとは思ったが。

夏休みが終わって新学期が始まるときのように、
なんとなくぎこちなく照れくさく。
そうゆう気持ちは僕もある。きっと皆ある。
それでも再会の喜びだけを表に出すのは
偽善だろうか、優しさだろうか。
僕はそうゆう感情を賛美する。

Mは彼氏と別れた。
僕は、いったいどうなることを望んでいたのだろう。
いざ、そうなっても、僕は、変われなかった。
相変わらずのテンションで、
うなずくだけ。

元彼氏は、急に気持ち切り替えられないから、
しばらく連絡だけは取って欲しいと言ったそうだ。
わかる。
きっと、元彼は近いうちに寄りを戻したがるだろう。
そして、Mも、まだ完全に別れると決めてはいない気がする。
いつでも寄りを戻せる位置。
そんな位置に元彼を置いて精神の安定を図る。

「でも、またより戻ったら絶対結婚だよね(笑)」
といいながら笑ってなかった。

Mは不安定だ。
仕事をやめたい。が他にやりたいことはない。
結婚したい、が一生同じ人を好きではいられない。
「逃げ場ないよ」と言っていた。

僕は、何にもしてやれない。

Mのことは好きだが、もう恋愛ではまったくないのだ。
それが・・それが?・・
うまく気持ちを言葉にできない。
文章でも。
叫びだしたいような衝動。
泣きたくなるような絶望。
過ぎてしまったということ。
愛していたということ。
愛してなんかいなかったってこと。
頭に入ってきてかき乱していくイメージ。
圧倒的な無力感・倦怠感。
僕の特別さに対しての誇り。
それ以上にもそれ以下にもなれない虚しさ。

こういった言葉の全てが本当で、間違えている。

僕は、一番会いたい人は別にいて。
それに気付いてしまって、
まったく寂しかった。