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TO BE FREE

〈自分になる〉ために

想像力で補える時代を過ぎて

頭に思いついたタイトルを、つけて、
後から内容を書いていくという試みをしようと思った、暇つぶしに。

時代ってまた大仰な・・

うん、そういえば想像力は失われたと思う。

幼稚園の頃、僕は幼稚園の絵の授業で、一人だけ想像の世界を書いたという。
紫色の空、魔女が幼稚園に星を降らせているその絵は、まだ実家にあるはずだ。

小学生の頃、絵や、作文や、俳句なんかのコンクールでは、毎回受賞していた。
特に版画では、逆立ちしている僕と、支えている男の子を、上下入れ替えて作ったのだが、
構図の妙からか、大変な賞を受賞したらしい。その価値は知らないけれど、
地元のテレビのインタビューとかあった。
劇では主役をやった。じゅげむの役。
夢の中の神社でであった女の子に恋をしていた。
その子には、毎晩会えたのだ。触れることができたのだ。

中学生の頃、賞を取れなくなった。
対象をそのまま写し取ることに終始した僕の作品は、凡庸だった。
文化祭の演劇では準主役の41歳で自殺した幽霊を演じた。
まあこれは、顔色が悪いから選ばれたようなもので。
想像力は、授業中に発揮した。こっそりと。
当時、毎日繰り返していたのは、筆箱の中の戦争だった。
ボールペンと鉛筆の戦いから端を発したそれは、
当初の設定を外れ、
ボールペンと鉛筆に乗っているパイロットを主役にした物語となった。
勢力は毎回変わり、新しいキャラクターや武器が出来上がり、
結局その戦争は3年続いたのち、収束した。エースパイロットの死をもって。

高校生の頃は、もう、好きな人のことばかり考えていた。
何百通りの告白のパターン。
偶然の出会い。
付き合ったことがないからその後は想像できなかったけれど。
授業中に書いていた詩は、見つかったら恥ずかしいので、
東京に持ってきたものの、見るのも照れくさくて、放置してある。
傍らに毎回描いていたのは、泣きながら笑っているピエロ。
そのピエロが何を表しているのかは知らない。

大学生になって、だんだんと想像力がなくなるのを感じた。
授業中はほとんど寝ていたしね。
まず、高校の頃ほどに、真剣で苦しい恋愛がなかった。
妄想する時間は、
明日誰々に会おう、とか、
今日の晩御飯は何作ろう、とか
そうゆう時間になった。

そして今。僕は妄想をできなくなった。
好きな人との未来を、想像できなくなった。
淋しい時間に、うまくいっている妄想で補うことができなくなった。
おっと、やっとタイトルと繋がった。
まあ、今日昼にやっと好きな人からメールの返事があった。
二日ぶり。
「最近電車が混んでてメールできなくて・・」
・・君は24時間満員電車に揺られているのかい?
と思ったけど言わない。

はあああ、頼む。一日に5分くらいは僕にください。