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TO BE FREE

〈自分になる〉ために

リリイシュシュのすべて  あーーーーーーーあーーーあーーーー!!

リリイ・シュシュのすべて 特別版

ビクターエンタテインメント

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今、暗くした部屋の中でこの文章を打っている。
なぜ暗い部屋か。
映画を見ていたからである。
映画を見るときはカーテンも締め切って見る。
今日見た映画は、GWレンタルDVD3枚目。
「リリイシュシュのすべて」
岩井俊二監督作品。

これは、凄かった。
いやあ、痛かった痛かった。
茶の味」的なじんわり胸キュンな痛みではなく、
突き刺さって後、吐き気を催すような。
グロテスク。しかしながら美しい。

前回見た「エレファント」の余韻を引きずっているせいかもしれない。
想像以上に重く響いた。
共通していたのは映像の美しさ、少年少女を扱っているところ、
クラシック音楽
「エレファント」でかかっていたのは「エリーゼのために
リリイではドビュッシーがかかっていた。
美しいピアノの旋律はどうしてこんなに悲しいのだろう。
有無を言わせぬ残酷さに満ちているのだろうか。

もう、何を書けばいいのか分からない。
胸に残りすぎたこの感情を、
このまま死ぬまで引きずるのだとしたら、
この映画は想定外の望んでいない結果をもたらしたことになる。

好きなシーンは、星野が、田のなかで叫ぶシーン。

楽しい時代があった。ばら色か。
星野と雄一が、宇宙について話すところも好きなシーンだ。

それが暗転。灰色の時代。
レイプ、苛め、殺人。その空気を、感情を、
美しい映像で捉えているくせに、
剥き出しになって、救いも無い。

中高生時代、もちろんレイプなど無かったが、
同じような空気の中にいた。
圧迫感、苛立ち、コンプレックス。
誰かを排除しながら自分の正当性を測る。
多分に罪悪感を抱えても、それは更なる苛立ちを生むだけで、
歯止めにはならない。
思い出したくなんて無かった。
過去は、リアルであるべきではない。
事実は思い出しても、感情は、忘れているべきだ。
都合の良いノスタルジーで覆い隠して。

GWで、しかも昨日のハッピーな気分が残っているときに
こうゆう映画を見てしまったのか。

しかしながら、僕の大好きな映画になってしまった。

茶の味」「エレファント」「リリイシュシュ」
この三つの映画を一気に見てしまったことは運命だったのか。

どれも、リアル。いっぺん見てみることを薦めます。