TO BE FREE

〈自分になる〉ために

不滅


毎日、通勤電車の中で20分くらい本を読むことができる。
あとの40分は電車が満員になってしまったり歩いている時間だったり。
今読んでいるのはミラン・クンデラの「不滅」。
昨年チェコに言ったあとチェコ出身の作家のものを読んだ。
たとえばカフカであったり。ミランはまず「存在の耐えられない軽さ」を読んだ。
今回の不滅にせよ、彼の作品にプラハの空気を感じる。
陰鬱な空気感で言えばカフカには及ばないが、
社会主義時代を過ぎたが故の、固められた鬱屈を感じる。
さてその「存在の耐えられない軽さ」の中で人生の軽さと重さについて
述べているところがある。
人生が終わっても再び新たな人生が始まるのだとしたら、今の一つ一つの行動が
永遠に消せないものとなる。人生は極めて重いものとなる。
いっぽう、一つの人生が全てだとしたら・・繰り返しなどないのだとしたら、
全ては無駄ということになる。人生は極めて軽いものとなる。
僕は、軽さに逃げ込むことはあるが、やはり重みを背負っていたいと思う。
例えば2002年の5月や、2004年の8月の幸福を忘れたくないということもある。
しかし2002年の7月7日や2004年9月11日の孤独にしても執着してたいと思っている。
日々を大切にこだわって生きていよう。
そして、死んだなら、無責任に全てを忘れてしまおう。