読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

TO BE FREE

〈自分になる〉ために

コンサートに行ったら、ロマンティック回路が復旧した模様です

イベント 恋愛 生き方

ライブに行きました。

思いがけなくリラックスできました。

 

それにしてもライブに行くのは何年ぶりだろう?

たしか、歌を聞くライブは10年くらい行ってないと思います。

 

実はここ数年、自分が音楽から離れていくのを感じていました。

CDを買うこともなくなりましたし、ipodが壊れたのをきっかけに、それまで毎日
通勤や帰宅中に音楽を聞いていた習慣もなくなりました。

 

その代わり、ということでもないですが、最近は、audibleでビジネス書や実用書の朗読を聞くようになっていました。
それはそれで、おもしろいし、ためになるんですけどね。

Audible (オーディブル) - 本を聴くAmazonの新サービス

   

20代前半くらいまでは、NO MUSIC NO LIFEな生活でした。
中学生の時にドリカムのCDを買ってからというもの、僕にとって音楽はなくてはならないものになっていました。


毎週のようにCDをレンタルしていて、録音したテープやMDは数百本という単位。
カウントダウンTVは毎週録画してチェックしていました。

 

大学から一人暮らしするようになると、休日はHMVか本屋には必ず行っていました。

あまり人に知られていないアーティストを探して、ライブハウスに足を運んだりして、音楽を心から楽しんでいました。

 

それが、今となっては、音楽なしの生活が続いています。
なんでかな?
たぶん、時間がなくなってたんですよね。
中堅サラリーマンになり、夫になり、父になり。っていう感じで。
音楽やアートを楽しむだけの心の余裕がなくなっていた気がする。

そういえば、実家に父親が昔聞いていたレコードがたくさんあって、レコードプレイヤーもあったんですけど、父がレコードを聞いているのを一度も見たことがないんです。

もしかすると父も、今の僕と同じように、かつて親しんだ音楽から離れていったのかもしれないですね。

 

でもそれってちょっと寂しい。

本当は大切な何かを、少しずつ失っていったような。

 

そんなタイミングで、今回のライブのお誘いがありました。

何か気になって、やや自宅から遠かったんですが、行ってみることに。

 

ライブの会場は、東高円寺の駅近くにあるイココチというブックカフェです。

お店には自由に読める本が置いていました。

壁にはかわいいデザインのポストカードがたくさん。

イスも座り心地がよく、お店の名前のとおり居心地にいい癒し空間でした。
店内に焼いたパンの香りがただよっているのも、何ともいい感じです。

f:id:yoshkob:20161120071312j:plain

 

そこに、ミュージシャンのお二人が登場しました。

ボーカルのいわたひろこさんと、ギタリストの堀江洋賀さん。
いわたさんはお友達ですが、歌うのを聞くのは今回が初めてです。

 

最初の曲はセ・シ・ボン。

シャンソンの名曲です。
そこからフレンチポップス、ボサノバ、邦楽、洋楽と続きます。

スタンダードなナンバーもあれば、初めて聞く曲もありました。

いわたさんの優しい歌声と、暖かなギターの音色で、とても気持ちよかったです。

こんなに身近な距離で歌を聴くのは初めての経験でした。

 

MCで、岩田さんから楽曲にまつわるエピソードや、岩田さんの作った短歌の紹介もあり、三時間弱、素敵な時間をでした。

 

今回演奏された曲は多様でしたが、

好みにかなりピンポイントに合うものばかりでした。

その中でもとりわけ感情が揺れたのが、二曲目のナンバー。

フランソワーズアルディの「さよならを教えて


フランソワーズ・アルディ さよならを教えて Françoise Hardy Comment te dire adieu

 

この曲は1968年に発表されたフレンチポップスです。

始まりが印象的な、短い曲なのですが、何度も聴いた曲です。

僕は大学の頃、フレンチポップスにはまっていました。

ドラマのテーマソングになっていたジェーンバーキンの曲がきっかけで。

ジェーンバーキンのCDを探しにHMVに行って、

ワールドミュージック」という棚を知りました。

その棚にあったフレンチポップスやボサノバのジャンルをを好きになり、たびたび自転車でHMVに通って、で試聴しました。

ときどきバイト代でCDを買って帰った時の幸福感は、まだ覚えています。

 

フランスギャル

フランソワーズ・アルディ

シルヴィ・ヴァルタン

コラリー・クレモン

アストラッド・ジルベルト

 

彼女たちの歌を聞いていると、ぜんぜん違う世界を感じることができました。

 

いわたさんのが歌う「さよならを教えて」を聞きながら、
僕は「何か思い出しそう・・」と思っていました。

そして、思い出したのが、大学2年生の、とある一日でした。

 

大学の頃、四歳年上の女性と、フランス語の授業中に知り合いました。

僕が教科書を忘れたときに、隣にいて、助けてもらいました。

そこから、時々ご飯を食べるようになり、
やがて僕はその人のことを好きになりました。

 

それで、たしかフランス語のテストの直前に、

一緒に勉強をしようという話になりました。

 

ということで、僕の一人暮らしをしている部屋で一緒に勉強することになったんです。

勉強中には、二人でそれぞれ好きなCDアルバムを交代でかけることに。

 

そこで僕がかけていたのがフレンチポップスだったんです。

さよならを教えて」も、そのときにかかっていたはず。

 

今思えば、

 好きな人と六畳の部屋で二人きり
 フランス語の勉強
 バックミュージックはフレンチポップ

って思い出すと、逃げ出したくなるくらい、照れくさい(笑)

 

結局、その日の夜に、その人にふられてしまうんですけどね。

とはいえ、いい思い出だと思います。


なのに、すっかり忘れてたんですよね。

忘れていることも分からないくらい、失われていたんです。

それがいわたさんの歌を聞いて、取り戻すことができました。

 

これはけっこう衝撃的。

音楽やアートって、心の深い部分にアクセスすることができるん
だと思うんです。

大人になって取り繕って作り上げたものを越えていけるというか。

 

やっぱ、こうゆうの大事だな、と思いました。

またCD買おうっと。

 

とりあえず、家にあるCDを久しぶりに出してみました。

f:id:yoshkob:20161120073706j:plain

フランソワーズ・アルディがない。

誰かに貸したままな気がする・・

 

 

フランソワーズ・アルディ

フランソワーズ・アルディ