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TO BE FREE

〈自分になる〉ために

出版不況と言われるので、マネタイズについて勉強しました。

 

5年後、メディアは稼げるか――Monetize or Die?

5年後、メディアは稼げるか――Monetize or Die?

 

出版やメディアの現状について知りたいと思い、読みました。

 

この本、出版されたのは3年前です。

それでタイトルが「5年後、メディアは稼げるか」ですから、買う際に、ちょっと古いかな…と躊躇しましたが、買って大正解でした。むしろ、リアリティを感じながら読み進めることができました。

 

出版やメディアの現状を整理したうえで、今後この業界で生きていくための考え方が、非常に分かりやすくまとめられています。説得力に満ちた本でした。

 

本のメッセージをひとことでまとめると、

「今までのやり方じゃまずい!」ということです。

 

現在、僕は出版とは関係のない世界で仕事をしているわけですが、それでも「出版不況」とか、「雑誌が売れない」なんていう話は、耳にします。以前のような、誰もが読んでいるベストセラーも少なくなっています。

それでも、「仕事がない」という状況までは至らないのでは、と思っていました。

僕にとっては、出版社にいる方は、花形というイメージですからね。同級生の中でも優秀な人が就職していきましたし。

 

そんな僕に、この本は冒頭からショッキングな言葉を投げかけます。

一刻も早くウェブ時代の新しい「稼ぎ方」を見いださないと、メディア業界が〝焼け野原〟になるからです。実際、日本に先んじて、ウェブの大波に襲われた米国では、経営危機に陥るメディア企業が続出。リストラが吹き荒れ、過去12年間に、雇用者数が3割も減ってしまいました

 

焼け野原…ビビります。「つはものどもが夢の跡」な風景が目に浮かびました。

 

どう新しいマネタイズ法を見つけだしていくかが最重要テーマになります。コンテンツをつくるだけでもうかっていた時代は完全に終わろうとしているのです。

 

職人的に「とにかくいい」コンテンツをつくるだけでビジネスが成立した時代は終わろうとしています。そして、より早く、より正確にターゲットに届く情報が求められています。

 

考えてみると僕も最近は、情報を探しに行くのがやや面倒に感じてしまい、SNSのタイムラインに流れてくる情報で満足してしまうような時があります。

そんな時に、見る情報は、コンテンツ(文章)の質よりも、「迅速性」や「コピー力」や「デザイン」が強く影響しています。

 

メディア新世界において、競争力の決め手となるのは、コンテンツの質だけではありません。それと同じぐらい重要なのが、テクノロジーとクリエイティブ、そして、PDCA(計画→実行→評価→改善)を繰り返すスピードです。ユーザビリティ(利用者にとっての使いやすさ)とデザインに優れたサイト設計、読者の興味にあった記事や広告をマッチングする技術、日々サービスを改善する機動力などの〝総合力〟によって、勝負は決まるのです。

 

それでは、メディア、出版の世界には悲観的なシナリオしかないのでしょうか?

何を意識すれば、新たな時代に合った「稼ぎ方」を見つけることができるのでしょうか?

そんな疑問に対するアイデアも、筆者は提示してくれます。

強調されているのは、「文章力だけじゃダメ」ということです。

 

競争力の高いコンテンツを創れる記者・編集者、新しいマネタイズ法を創れる広告・イベント・営業担当者、優れた技術とセンスを有するエンジニア、芸術性と読みやすさを備えたレイアウトを創るデザイナー、膨大な読者データを収集・統合・分析できるデータサイエンティスト、そして、新時代のメディアの仕組みを創る経営人材などは、引く手あまたとなるでしょう。

 

 今後は、記者も編集者も「ビジネス音痴」のままではいられません。デジタルの世界では、コンテンツ作成とビジネスがどんどん融合していきます。どんな記事がページビューやリピート率が高いのか、どんな記事を読んでいるとき読者は有料会員登録を考えてくれるのか、どんな記事に掲載される広告がクリックされやすいのか、この記事は原稿料に見合う収入をもたらしているのか──そうしたことを、ウェブメディア運営者はしっかり意識しなければなりません。

 

これからも、中立的な立場から記事を書く、ジャーナリストの存在価値はなくなりません。ただ一方で、立場を明確にした上で、自らの意見や価値観を打ち出す〝非ジャーナリスト〟の記事も、存在感を高めていきます。「透明性」を大事にしながら、情報の発信主は多様化していく。それがメディア新世界の姿なのです。

 

 私がいいたいのは、自分が信じることであれば、逃げ道をつくらず、炎上をおそれず自分の意見を主張してほしいということです。世の中のほとんどは主観で成り立っています。主観を出すことをおそれていては、言論空間は単なる事実の羅列になってしまいます。そうした無味乾燥なコンテンツがあふれたサイトには、誰も集まってこないのです。

 

おぼろげながら、出版、メディアの世界での生き方が見えてきた気がします。

希望も湧いてきました。もちろん、まだまだ力不足ではありますが、すべてのスタートは「問題を認識する」ことにあると思っていますので、そのスタートに立てた気がします。まだまだ、考えることがたくさんあります。

 

最後に、僕なりに理解したポイントとまとめると以下のとおりです。

 

①コンテンツを作るだけでなく、企画からマネタイズまでのあらゆる段階について、意識する。

②作るコンテンツに、「自分らしさ」を見せる意識を持つ(批判をおそれない)。

③現代の社会、テクノロジーを理解しようとする。

④難しい現状でも、解決できると思って臨む。

 

ただ、単に理解するのと、実際に稼ぐのとは全く違うということは分かります。

僕にとっての実践の場は、ひとまずこのブログです。

日々のアクセスの状況などから、できることをやっていきます!